2005年 バイオ飼育日記NO.10

2005年8月18日
本日は、バイオ飼育舟のスムーズな増やし方をご紹介いたします。
水換え無しで68日目です。(足し水のみ)

バイオシークスルーは週二回ペースでの投
入をしています。
pHは4.9でした。

全くほったらかし飼育です。
常に匂い(腐敗臭)だけ注意しています。
現在、プラ舟のバイオ飼育を3つまで広げました。本日も4つ目の舟に新たな実験舟をセットします。
8月8日に新規に立ち上げた舟です。
(画像右上の舟)
その後一度も水換えをしていません。
pH5.3
8月14日に新たに立ち上げた3つ目のバイオ飼育舟です。(画像右下の舟)
立ち上げ後、水換えはしていません。
pH6.7

<バイオバクテリア飼育舟の追加新規の増やし方>

しっかり立ち上がっているバイオ飼育舟がひとつできると、その後、バイオ飼育舟を増や
していくのは簡単です。
この場合、「バイオ飼育に十分になじんだ魚」を使います。


1.十分に立ち上がったバクテリア飼育舟の魚を全て、新規の舟(更水)に移します。
2.洗面器一杯分のバイオ飼育水(古水)を入れます。

これで、新規のバイオ舟は出来上がりです。
十分にバクテリアになじんだ魚自体がバクテリアのコロニー(種)となっていますので、直
ぐにバイオ飼育水がスムーズに立ち上がります。(数回の水換え不要)

<ご注意>「はじめてバイオバクテリア飼育を経験する魚」で上記と同じこと(洗
面器での割り水)をするとかなりの確立でエラになりますのでご注意ください。

今度は、元のバイオ飼育舟(魚が空になった)に、初めてバクテリアを経験する魚(当歳
/二歳/三歳)を入れました。(何度も実験しましたが、問題ありませんでした)

このように、十分に立ち上がったバイオ飼育舟には、逆に新規(初めてバクテリア飼育を
経験する魚)を入れ、十分にバクテリア飼育になじんだ魚を新規立ち上げ(更水)の舟に
移してバイオ飼育舟を増やして行くと、実にスムーズにバイオ飼育舟を増やしていくこと
ができます。

<まとめ>
バイオバクテリアに十分なじんだ魚をバクテリアの種として、新規の舟を立ち上げる方法
です。
この場合、プラ舟が新品(バクテリアになじんでいなくても)でも問題ありません。
この方法で短期間に3つのバイオ飼育舟(水換え不要)がスムーズに立ち上がりました。


バイオ飼育水によるエラ治療実験

このエラ治療方法は現在、HONOが実験中です。決して真似をしないでくださいね。
数回の実験結果をご報告していきたいと思います。
このバイオ飼育舟の中には元気な魚も入っています。

片エラになってボーっとしている当魚3匹(エラの初期)をpH4.9のバイオ飼育舟入れまし
た。(バイオバクテリア飼育初体験の魚です)
画像は撮っていませんが、先週も同じく片エラになった魚3匹で同じ実験をしましたが、
結果は下記の通りです。

1.初日はバイオ飼育舟の水面でボーっとていました。
2.二日目には魚の姿が見えなくなました。手探りで魚を捕まえようとしましたが、元気に 
 泳いでいるようです。
3.三日目には水面の粒餌をむさぼり食っていました。エラも元気に動いていました。
4.他に一緒に入っている魚にエラが移ることもありませんでした。

<まとめ>
バイオ飼育水の低いpHを利用したエラ治療の効果検証です。病原菌が低いpHによっ
て病原菌の死滅または、活動中止することを期待して行いました。
これから、数回繰り返し実験いたしますが、エラの症状や病気の種類によって悪化する
ことがありますので、くれぐれも真似していただく場合は自己責任でお願いいたします。

2005年8月28日

バイオ飼育水を利用した実験結果をご報告いたします。

左画像がこの魚達を入れておいた78日間水換え無しのバイオ飼育舟です。

バイオ飼育水を利用した初期のエラ病治療は思った以上に素晴らしい結果でした。
驚きです。
今回の実験は二週間で3匹づつ2回片エラで調子の悪い魚をpH4.9の60日以上水換えし
ていない魚をバイオ飼育水に入れました。

「実験1」
 腹を付けたい元気な当歳2匹/二歳1匹/三歳1匹をバイオ飼育水pH4.9に投入
<目的>バイオバクテリア初体験の魚を60日以上水換えしていないバイオ飼育水に入
れても問題ないかどうか?
また、腹を付けたい魚の腹を付けることができるかどうか?

<結果>4匹とも全く問題なく元気でした。腹の遠い魚も良くなってきました。

「実験2」
 片エラを閉じた(初期のエラの症状)当歳3匹をいきなり上記のバイオ飼育水に入れて
みました。
<目的>病原菌がバイオ飼育水の低いpHによって死滅または、活動を中止し魚のエラ
病が治るのではないか?また、先に投入した元気な魚にエラ病が移らないかどうか?

<結果>初日は水面で「ぼ〜」としていましたが、2日〜舟底に潜り餌を食べているよう
でした。(見えませんが・・・・)
また、他の元気な魚に一切エラ病が移ることがありませんでした。

「実験3」
 また、通常飼育の舟で片エラの魚がでましたので、念のため再度3匹実験2を繰り返
しました。

<結果>実験2と同じ結果でした。
他の元気な魚に一切エラ病が移ることがありませんでした。

一匹も死なすことなく、元気一杯で魚を捕まえるのに苦労しました。(片エラの魚全てバ
イオバクテリア飼育初体験の魚です。)塩や薬は一切入れておりません。また、水温も常
温です。HONOはあくまでも実験で行っています。病気の種類や症状によって大きな違い
があると思いますので、真似はしないでくださいね。もしも、真似をされる場合は自己責
任において十分注意してください。

追伸:研究会帰りの魚の養生も試して見ましたが、魚は調子を崩さず元気にしていま
す。pHの十分下がったバイオ飼育水(秘伝のタレみたいですね・・・・)は、HONOにとっ
て魔法の舟に思えてきました。

それでは、実験1の腹を付けたい魚の比較です。左が二週間前の同じ魚です。(もっとも尾は
駄目な魚ですが・・・)

8月15日撮影
8月28日撮影
何が違うって・・・・まず、カメラが違います。右が新品のデジカメです。
・・・だって前のカメラ池に落としてしまったんだもん・・・(T_T)

この魚も腹が遠くてハネていた魚でしたが、腹が付いてかなり良くなっちゃいましたよ。
バイオ飼育二週間前の画像を撮っておけば良かった・・・・

バイオ飼育の巨大当歳魚

今年の稚魚からプラ舟ジャンボでバイオ飼育日記育ちの当歳です。かなりでかくなりましたよ。
色変わりが一番遅かった仔ですね。同じ腹の通常飼育の仔よりも遥かに大きいです。
らんちゅうはでかくすれば良いというものではありませんが、プラ舟一つ(ずっと同じ舟)の
バイオ飼育でここまで大きくできることを皆さんにお見せできて良かったと思います。
もちろん、バイオ飼育日記の通りタイミング良く魚を減らしていくことが重要ですが・・・・

時期に応じた水換えをうまくしていくことが必要ですが、
来年はプラ舟バイオ飼育で大会上位入賞の魚作りも目指しますね。

2005年9月14日

暫らく更新サボって申し訳ありません。心を入れ換えて、時々更新しますね!
だって、忙しかったんだもん!(逆ギレ)
本日は過去2005年 バイオ飼育日記NO.66月11日でご紹介した仔の現在の姿をお見せ
いたしますね。ちゃんと面影が残っていますよ!

6月11日撮影
9月14日現在
この魚ははっきり柄で判りますね。結構上品な魚ができました。錦鯉みたいな柄でしょ!
でも左尾の赤が寂しくなってしまいました。気にしない気にしない・・・・・
尾の左半分腰白の柄で面影が残ってますね。会には使えませんが良い種ができました。
背の柄で判りますね。しかし・・・・尾も手もまっ白け〜!・・・・残念!


2005年9月17日
本日は久しぶりに三ヶ月間水換えしていない
バイオ舟から全て魚をすくってみました。会用
の親や研究会使用魚(養生)また、初期のエラ
の治療魚がごちゃ混ぜに入っています。
全てバリバリ元気で捕まえるのに苦労しました。
片エラだった仔も3日で元気になり、すっかり大きくなりました。だいぶ泳ぎがうまくなったかな?ちょっと腹が付き過ぎかな?(^_^;)
研究会後の養生もバッチリです。この仔は来年の種魚です。尾皿もしっかりしてるでしょ!ちょっと片腹ですが・・・
それでは暫しお別れです。一瞬で魚見えなくなっちゃいました。



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