らんギャラ フォーラム NO.3

 8月28日

昨年より各種実験を開始している待望の活力水装置(完成品)がイッシーより届きました。(特
許出願中)
今まで、らんギャラフォーラムでイッシーが紹介してきたアンモニア攻撃実験やカラムナリス菌
の耐塩データの実験は、この装置を紹介するために必要な実験だったのです。

イッシー考案の活力水発生装置(完成品)

セットの中身は市販のRioの水中ポンプRio800(60〜90cm水槽用)にRioオプション品の噴
水ヘッドです。下の画像が活力水装置となります。

イッシー考案の活力水発生装置(この中に秘密が・・・)

水中ポンプ/噴水ヘッド/イッシー装置の組み立てた画像

プラ舟にセットした画像

噴水ヘッドが水流を抑えています。(こりゃ!見ていても涼しい!)
エアレーションのみなら水槽内全域の溶存酸素量にばらつきがでますが、ポンプと噴水ヘッド
を使うことにより水槽内全域の溶存酸素量が大幅にアップします。
その分、好気性細菌の働きが増し腐敗菌の増殖が防げられます。
噴水ヘッドを使用することにより、エアレーションをしなくても十分溶存酸素が溶け込むようで
す。
活力水装置の飼育効果は、まだまだ実験データーや検証を繰り返さないと断言できません。こ
の装置の狙いは、活力水によるらんちゅうの病気治療効果や飼育水作りや魚の仕上がり効果
を期待しています。

活力水発生装置を使用すると、1.0%の塩分濃度でも魚に対する塩害が大幅に緩和されるよう
です。
この装置と塩のみでエラ病の治療や品評会帰りの養生にどの程度効果があるか期待したいと
思います。各種実験を行ってみます。

一般的なカラムナリス菌に関しては(塩が有効な病気)非常に有効であると思われます。

装置をセットしたプラ舟に当歳魚6匹を入れました。

「今回の実験魚」日らん西大関の兄妹魚を親とするHONO産の当歳(来年の種魚)です。
贅沢でしょ!しょうちゃん実験に使ってごめんね!

HONOもいよいよ活力水飼育の検証開始です。
エアレーションは不要かもしれませんが、念のためHONO丸のエアーを微弱にして1個エアレー
ションしています。
研究所の実験データーによるとバイオバクテリアの浄化能力が20%上がったそうです。
バイオバクテリア飼育との相乗効果はHONOが今後実験を進めたいと思います。

イッシーも各種実験データーの結果が出次第、発表できると思います。

2004年10月 活力水装置の飼育実験開始
2005年7月 現在

左の画像は去年の10月に鰓病の治療に初めて装置を使った時の画像です。
右の画像は現在のものです。
中の二匹のらんちゅうは昨年と同じものです。綺麗な青水で魚も随分大きくなっています。
水換えは2〜3週間に一度魚の様子を見ながら二分の一から三分の一程度行なっているだけ
です。餌は一日一回少量のペレットのみです。
イッシーの活力水発生装置を使用すると、日の当たらない室内水槽でも綺麗な青水ができる
のが特徴です。

未知の効果がたくさん詰まったこの装置にこれから期待したいと思います。
現状、データ不足のため正式な販売はいたしません。
後日活力水の一般的な効果について掲載させていただきます。


 10月24日
いよいよ、イッシーの学会発表も終わり、イッシーの活力水発生装置もこれから徐々にご紹介
していけそうです。お楽しみにね!

海の魚と川の魚が一緒に住める水を実現!!
<実験用につくった特殊活力水>

今後、活力水にさまざまな飼育効果が期待できそうです。

イッシー考案の活力水発生装置

活力水装置の秘密(マインタイト)

この筒の中にマインタイトが入っています。
(マウスを画像に合わせてください)

水中ポンプと接合して使用することにより、水がマインタイトに強くあたり
活力水ができあがります。


水のクラスターがマインタイトにあたり小さくなる図

マインタイトに水があたりす水の分子集団(クラスターサイズ)が
小さくなります。

蒸留水と活力水の水分蒸発速度比較のグラフ

水分蒸発が早いということは少ないエネルギー蒸発していることになり、
クラスターが小さいことの証明になります。

マインタイトの特徴
マインタイトとは、数種類の鉱石とカ
ルシウム,カリウム,マグネシウム,珪
素,ジルコン等で構成された天然の原
料を主成分とし、それらを1300℃の
高温で焼結させた「特殊セラミック」
のことです。
マインタイトから放射される遠赤外線
を水が吸収すると、水は6大(鮮度保
持力,保水力,浸透力・抽出力,溶解
力,発芽・発育力,防錆力)パワーを持
つ活力水に生まれ変わります。

 5月17日
しば〜〜らくぶりの更新です!
昨年、紹介して話題?を呼びました。イッシー装置の登場です。
イッシーは2005年10月16日大阪府立大学にて学会発表いたしました。
演題名は:
マインタントのFlavobacterium columnare生存性および金魚の食塩水での飼育に対する効果
です。下記に発表内容を掲載いたします。
2005年近畿地区連合獣医師会      2005年10月16日(大阪府立大学)

演 題 名: マインタントのFlavobacterium columnare生存性および金魚の食塩水での
        飼育に対する効果

発表者所属:1)石原動物病院・神戸市 2)神戸市環境保健研究所

1.はじめに:カラムナリス症(鰓ぐされ病など)はFlavobacterium columnare感染          
  による淡水魚の疾病で、その治療には食塩水浴がおこなわれる。マインタントは水のクラ  
  スターサイズを小さくする効果があるセラミックボールで水処理器として使用されている。
  マインタント処理培地および食塩水のF.Columnareの発育・生存性および処理食塩水浴
  の金魚にたいする影響を検討した。

2.材料および方法:F.columnare EX-8を変法サイトファーガ培地(mCP)で、25℃。72時間培
  養して供試した。mCPおよび食塩水(0~1.2%)にマインタント(シンエイ・ジャパン)を添加およ
  び無添加のものをオートクレーブ滅菌後、105cfu/mlとなるよう菌接種して、0、3、6、12、
  24、48、72時間後の菌数をmCP、25℃、72時間培養して測定した。
   金魚(らんちゅう、体重35g)各5匹を1.2%食塩水で、マインタントを付加およ   
  び無付加の水流ポンプを設置した60cm水槽(内容量47L)で飼育、10日間観察した。

3.成 績 :mCPでは24時間で108cfu/mlに増殖、0.6%食塩水では菌数の変化はなくい
  ずれもマインタントの影響は認められなかった。0.8%〜1.2%食塩水では、24時間後
  から菌数の減少が認められ、その減少はマインタント添加食塩水が高かった。
   マインタント付加群では1.2%食塩水、10日間飼育で金魚に異常は認められなかった
  が、無付加群では5日目にヒレの充血および腐食を認めた。

4.結 論 :マインタントは、0〜0,3%食塩水中でF.columnare増殖を抑制する効果は認め
  られなかったが、0.8%以上の食塩濃度で菌の死滅を促進した。また、食塩水のマインタ
  ント処理により金魚の食塩にたいする寛容性が増すと考えられた。
   治療には短時間の食塩浴(0.8%〜1.2%)がおこなわれるが、マインタント処理を組
  合す事により長時間処理が可能となり、食塩水中の菌の死滅も期待できることから、治療
  または予防処理の効果がより高まることが期待される。




ちょっと難しいけど、時間と菌数の減少傾向を塩水0.8%/1.0%/1.2%で試験した結果をグラフ
いしたものです。なにも使用しない場合とイッシー装置のマインタイト(セラミック)を使用した場
合の比較です。
検査結果を正確に出すために同じ条件を2回ずつ(たとえばAとB)比較しています。
ABとCD(塩分濃度0.8%)、EFとGH(塩分濃度1.0%)では明らかに差が出ていますね。

0.5%の塩水ではカラモナリス菌は減少しない結果をらんギャラフォーラムNO.2で紹介させてい
ただきましたが、0.8%〜1.0%の塩水(塩分濃度)で長時間の養生は、魚(らんちゅう)のダメー
ジが大きく尾が解けたり、血を吹いてしまうことがあります。
イッシーの装置をしようすることで、らんちゅうにダメージが無く、エラ病が治せるのであれば、
すごいことですね。
いよいよ、HONOも恐る恐る検証してました。0.8%の塩水って勇気がいるな〜!


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