バイオ飼育(60cm水槽編)NO.1

新規水槽購入からの立ち上げ
 2005年10月19日
このコーナーでは、水槽でバイオ飼育をしている方にご参考いただければと思いスタートいたし
ました。新しい水槽をセットし、ろ材も初めて使用します。また、バクテリアになじんでいない(未
経験)の魚を使って立ち上げてみます。

60cm×45cmのらんちゅう水槽が二段置ける水槽台

まず、水槽台を買ってきました。らんちゅう水槽(60cm×45cm)が置ける台がなかなか見つか
りませんでした。自分で作ろうと思ったけど・・・面倒くさくて!
いざとなったら下にも同じ水槽置けるし・・・組み立ても超簡単でした。価格は9800円です。
ゴミ箱を置いていたスペースを活用しています。

60cm×45cmのらんちゅう水槽

らんちゅうを水槽で飼うのは何十年ぶりでしょう!ポケットらんちゅう以来ですね。
何だかワクワクしますね。らんちゅう飼育用の水槽(高さ30cm)は4980円でした。さっと洗って
早速水をはりました。
水槽の直ぐ横は、バイオ飼育中の90cmの舟です。
プレゼント用の魚が10匹入っています。なんちゃって!

上部ろ過器に素焼きのリングろ材1キロ(500g×2)

60cm用の上部ろ過器(倉庫に捨ててあった)に一番安かった素焼きのリングろ材を1キロ入れ
ました。(入れすぎに注意してください)
ろ材は掃除し易いように、ネットに入れてあります。ろ材は水道水で軽く洗いました。
必ず大きめの目詰まりがおきないろ材をお選びください。砂利のような細かいろ材はバ
イオ飼育に適しません。

ろ材の上にウールマット

水槽立ち上げ時は、ウールマットを使用します。バイオバクテリアの投入はまだまだ先ですの
で、水槽新規立ち上げ時はウールマットが必要です。(下記:解説1をご覧ください)
(画像をマウスを合わせてください)ウールマットは均等に水が通るように、必ず水に漬けてから
ご使用ください。

水槽セット完成!

上部ろ過器の水が落ちる場所にHONO丸を置き、水流を緩和しています。HONO丸は1個のみ
で、エアー量はかなり弱くしてください。より細かい泡になるため、十分に溶存酸素が溶け込み
ます。ろ過器を使いますのでこれで十分です。
60cmの使っていなかった蛍光灯も置いてみました。ろ過器も早速運転させています。
なんか楽しいでがすね!背腰の綺麗な尾の弱い魚が一番見栄えがいいかも??
明日、水温を合わせたら魚を入れてみます。あれっ!・・・水・・・入れすぎたかな??

<ここで解説1>
硝化バクテリア(自然菌)のお話

なるべく簡単に解説しようと思いますが、ちっと難しくなっちゃうかな?
まず、HONOは素焼きのろ材をセットしましたね。これは生物ろ過と言って、バクテリアの
住みかになるところです。
また、その上に置いたウールマットは物理ろ過と言って科学的に汚れ(糞や餌の残り)を
ろ過するものです。
バイオバクテリアは糞や餌の残りの有機物を分解し餌としますので、バイオバクテリア投
入開始からはウールマットを外します。(もう少し先の話です)

らんちゅうを水槽に入れると同時にアンモニアの排出がは始まります。らんちゅうはエラ
からアンモニアを排出するんですね。(エラからオシッコしてるのかしら・・・やーね〜??)
硝化バクテリアを自然に定着させるには、まず、アンモニアの発生が不可欠なんです。
アンモニアが増えると、アンモニアを分解する「ニトロモナス属」のバクテリアが自然に発
生(2週間程度)し、ろ材に定着しはじめます。このバクテリアは酸素を利用してアンモニ
アを亜硝酸に分解します。最初は、このバクテリアが先に増えるんですね。
次に亜硝酸を分解し硝酸塩に変える「ニトロバクター属」のバクテリアが出現します。
このバクテリアは亜硝酸をほとんど無害な硝酸塩に分解します。このバクテリアの働き
によって魚が住みやすい環境(水)が維持されます。・・・・なんちゃって!
ほとんど無害な硝酸塩でも、定期的に水換えによって排出する必要があります。

一般的に、水槽立ち上げ時失敗される方は、魚が環境になじむ前や硝化バクテリアが
定着する前に餌をやりすぎて水質を悪化させてしまうことが多いと思います。
水槽を新規に立ち上げて直ぐに魚に餌を与えることは、必ず控えてください。2日〜3日
程度は餌を与えないで魚の様子を観察します。これは、プラ舟の飼育でも言えることで
すね。
なのでHONOは、バイオ飼育立ち上げ時にこまめな水換えをお勧めしています。

らんちゅうの健康管理のお話

一般的に魚は環境(飼育場所)を変えるとストレスで体調を壊します。我々も旅行に行っ
て枕が変わると寝られなくなったりすることがありますね。魚も同じ環境変化のストレスで
体調を壊します。
魚を新規に購入したり、新しい舟や水槽に入れるときは、必ず2日〜3日間餌を切って
観察すると良いと思います。魚が餌を求めて泳ぎ始めてから与えましょう!

魚の体調を観る場合は、黒い糞をしているかどうかを判断してください。寒天のような半
透明の白い糞をしている場合は要注意です。(・・・・寒天食えなくなった!!)
魚のエラ病等は人間に例え、下痢や風邪を惹いた状態と思ってください。我々人間は下
痢をした時は食べ物を食べれせんね。また、症状はのど腫れたり熱がでたりしますね。
らんちゅうは片エラを閉じたりする症状がでます。エラが病気なのではではありません。
ですから、魚が病気になった時は、餌を与えず糞を出し切らせることが重要なんです。
エラ病の時のらんちゅうの糞は、顕微鏡で観るとおぞましいほどの病原菌がうようようと
ごめいています。魚の治療は糞を出させ切ったら、(2日〜3日後)水を換えた方が良い
と思います。病気を治す前に、病気にしないように心がけましょうね。
それでは・・・参考になった人は金魚ランキングの応援お願いしますね。下がっちゃったりして


 2005年10月20日
いよいよ、らんちゅうを水槽に入れます。10cmの魚4〜5匹ぐらいで良いかな?
背腰が綺麗な魚を選びました。きゃ〜!水槽飼育も結構楽しいかも!!

今回、水槽飼育にチャレンジする4名の方(魚)達です。

水槽って・・・尾が弱い方が魚が良く見えるかも・・・

まず、魚を入れると魚は泳ぎ回ります。喜んでいるのではありません。ビビッているんですね。
かなりのストレスを感じていると思います。失敗しがちなのが、直ぐに餌を与えることです。
この魚はHONOの飼育場で育った魚ですので、今日/明日だけ餌を切ります。明後日に舐める
ように餌を与えて観察します。

きゃははは・・・!面白い顔!

間近で観察できるから、結構楽しいですね!皆さんも水槽飼育したくなったでしょう?
バイオバクテリアはまだまだ、お預けです。

 2005年10月22日
魚も環境に慣れて、十分に落ち着きました。本日から餌を与え始めます。
最初は魚の食べ具合を見ながら赤虫を一かけら(4匹で)与えました。
よし!なかなか良い食べっぷり!

午後に2かけら与えました。餌は赤虫でも粒餌でも結構ですが、今の時期は冷え込んできます
ので餌の量に注意してください。
とに角、魚は健康管理(病気にしない)が一番です。


 2005年10月25日
らんちゅうを入れてから、今日で5日目です。ここで、三分の一程度の水換えをします。
立ち上げ時は早めの水換えが特に重要です。全とっかえはしないでください。ろ材も洗いませ
ん。水槽立ち上げ初期は水換えによってアンモニアや亜硝酸数値が上がらないようにします。

赤虫を貪り食っている様子

22日の画像に比べ、飼育水が黄ばんできているのが判りますね。


水換えはポンプが無くてもホースがあれば簡単です。あらかじめホースの中に水道水を入れて
おき、片方を水槽の中に差込ます。その後、もう片方をバケツい落とします。
あら不思議!・・・あたりまえですね!
今回、バケツ二杯分(25g)約水槽三分の一強を水換えします。

なんて!美しい手・・・・・じゃなかった!ハイポを一粒を入れます。 水温が低かったら湯沸かし器のお湯を足して水槽の温度に合わせます。

10分程度(ハイポが溶けたら)水槽に入れます。これを二回繰り返しました。(その方が少しず
つ魚がなじめて良いようです。

水換え後(はい!きれいきれい)

通常水槽飼育者の方の為、バイオ飼育はもうちょっと待っててね!(^_^;)
新規水槽立ち上げ時、餌の量と部分的な水換えを気をつければ失敗することが少ないです。

 2005年10月30日

フードタイマー設置

HONOは横着ぶっこいて、フードタイマーをセットしました。(^_^;)
一日2回(朝/午後)落ちるようにしました。


前回同様、20リットル(三分の一)程水換えしました。(今回画像撮り忘れました・・・おバカ!)

 2005年11月1日

バイオシークスル第一回目投入

新規水槽セットから2週間が経ちました。3分の一水換えして2日目ですが、飼育水の色も結
構黄ばんできています。
このまま通常飼育の場合、らんちゅうは糞の量が多いので結構頻繁な水換えが必要ですね。
それでは、そろそろバイオバクテリア(バイオシークスルー)の投入を開始いたします。
ここまで、通常飼育の方も参考ななりましたでしょうか?何?ならない・・・
何・・・?ならない・・・それでは、さよーなら〜!

水槽セットから2週間

バイオシークスル第一回目投入
バイオA/Bは別々に培養します。
よく混ぜて20分前後放置します(最大30分)

第一回目のバイオシークスルー投入です。ボールに湯沸かし器で35度程度のぬるま湯を入
れ、湯せんしています。バイオバクテリアは上記方法のように培養する時だけ、別々の容器で
お願いします。20分前後(最大30分)湯せんし、バクテリアが起きてしまえば、合わせても大
丈夫なんです。
60cm水槽の場合ですと、バイオシークスルーの投入量は添付専用スプーンに半分程度(少
なめ)で結構です。(多く入れても効果は変わりません)
また、投入回数は、暫らく毎日とし、安定してきたら週2回程度とします。

バイオA/Bを飼育水に入れます。
飼育水で洗っちゃいます。(じゃぶじゃぶ)

上部ろ過器(水槽上部から撮影)

ウールマットはバクテリアの餌が豊富ですので、、もう暫らくそのままにしておきます。
(ウールマットは後に、目詰まりする前にはずしてますが・・・・)

バイオシークスルー投入直後

らんちゅうが食べてしまいますが、全く問題ありません。(しかし・・・こいつらすごい食欲!)
これから、バイオ水槽飼育らんちゅうが健康で大きくなりますように・・・・
ろ過器付きバイオ飼育でも、時々(少しでも)水換えはした方が魚にとってはベストです。




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