2005年 バイオ飼育日記NO.3

2005年4月29日
HONOはまだ、ブラインと昨年秋に蓄えておいた冷凍ミジンコを与えていますが、赤虫も
食べれる大きさになってきました。
赤虫を与える場合、暫らくの間は下記のように砕いて与えると魚達も食べ易いです。
青仔のうちに大きいまま与えると、口裂けらんちゅうになっちゃうぞ〜!キャー!こわい!
良く凍らせた冷凍赤虫を袋に入れたままの状態でタオルに包みます。(丸々一枚でもOK)
カナヅチで軽くたたいて砕きます。
くれぐれもつぶし過ぎないように・・・・
ほーらね!つぶし過ぎちゃった!
砕いた状態で再度、冷凍庫で良く凍らせます。
撮影のため手で与えていますが、よく凍らせて袋のままふりかけのように与えてください。
明日から、またバイオシークスルーを投入します。これからどんどん餌を与えて太らせます。
今後の予定は毎週10匹程度減らしていく予定です。現在60匹ですから・・・6週間後には何匹
残りでしょうね?(^_^;)

2005年5月1日
水換え後バイオシークスルー連続投入2日
目です。
ブラインシュリンプを卒業させました。本日
より冷凍赤虫と冷凍ミジンコで育てます。
と粒餌で育てます。

何だか直ぐにスムーズに水が出来上がってき
たって・・・・感じです。魚もどんどん大きくなる
時期です。今週中にもう少し魚を減らしたほう
が良さそうですね。へんた〜い!いやっ・・・・
たいへ〜ん!

<ブラインシュリンプを与える時期の注意>
HONOはこれまでに一度水換えしましたが、特に日当たりのあまり良くない環境の方は、もう少
し早めに水換えしてください。(水換え方法は2005年4月28日を参考にしてください)青水はバク
テリアの餌だけではなく、非常に重要な役目を果しています。今後、青水とバクテリアの関係を
少しお話して行きますね。

2005年5月3日
水換え後バイオシークスルー連続投入4日
目です。
pH7.4 水温21度

水のできも良い感じです。餌食いが段々良くな
って来ました。
今日から、一日1回、粒餌を与えます。
(朝や夕方は冷凍ミジンコや冷凍赤虫を与え
ます。)
日中餌を与えられない方はフードタイマーが必
需品ですね。
HONOは日中、餌あげを家の人に頼んでいるので(お礼が大変??)フードタイマーの落ちる回数を1回に設定しました。忙しくて餌を与えられない方は回数を増やしてください。
その際、一日中休みの日にどの程度食べるか与えながら回数や量を決めてください。
でも、なるべく冷凍ミジンコや冷凍赤虫もあげてくださいね。
青仔や黒仔でしたらSサイズで良いでしょう。成長に合わせてサイズを選んでください。
HONO使用(画像)のサイズはSSサイズ(一番小さい)です。(だって、あまっちゃってるんだもん・・・・)
必ず落ちる量を確認してからセットしてください。粒の大きさによって出る量が全然違います。
こんな感じで舟にセットして完了です。
引っ掛けて落とさないように工夫してください。
HONOはフードタイマー水没事件経験7回です。


2005年5月4日
水換え後バイオシークスルー連続投入5日
目です。
pH7.5 水温22度

本日、三回目の選別です。60匹残したつもり
がどこをどう間違えたか56匹しかいませんで
した。??
本日のハネは18匹!結構大きくなってきましたので、思い切って減らしました。(減っちゃいました。)ゆとり飼い、ゆとり飼いっと!

38匹残した魚です。これから、どんどん餌を食べてコロコロの黒仔になってきます。この中から品評会用の魚を出すぞ〜!
更水ごとバイオ飼育舟に、はい!さようなら・・

2005年5月7日
水換え後バイオシークスルー連続投入7日
目です。
pH7.5 水温21度

水換え後のバイオ飼育水の立ち上がりスピー
ドに驚いています。毎日バイオシークスルーA/
Bを投入していましたが、明日より2日に1回投
入にいたします。更に一週間後(様子を見て)
週に2回の投入にする予定です。
元気に餌を追い求めて泳ぎ回っています。
多少、魚が見えにくいバイオ水の色加減です。

<ここまでのバイオ飼育の考察>

バイオ飼育は立ち上げ時に一番注意が必要です。
バイオバクテリア飼育で過去に私もうまく立ち上げられない経験をしました。
環境(日当たりや舟<水量>のサイズ)等によって大きく変わることをご理解ください。

まず初めに
当然溶存酸素をあげるために細かい泡のエアーストーンを使用していただくことは重要です。
バイオバクテリアは汚れの分解に大量の溶存酸素を必要とします。<水流が大きく立たない
ように・・・>

うまく立ち上がらなかった経験はすべて新しい舟(綺麗に洗った)を使用した時に発生していま
す。バイオ飼育をスムーズに立ち上げる場合は、最初1回〜2回水換え(全とっかえ)すると必
ずうまく行きます。
特にブラインシュリンプの時期はブラインの食べ残しの残骸が多いため、途中で1回から2回
水換えをしてください。(その際、絶対に舟をタワシやスポンジで洗わないことが重要です)
1回〜2回の水換えまでに舟に付いた苔やバイオバクテリアのコロニーが非常に重要なカギ
です。「バイオ飼育なじみ舟」
舟い付いた苔やバクテリア(微生物群)

もしもバイオ飼育水がうまく立ち上がられない場合、この「バイオ飼育なじみ舟」つくりからお勧
めします。バイオ水の立ち上がりスピードにびっくりします。

バイオバクテリアの初回投入は、水換えの一歩手前で投入してください。更水で全く汚れのな
い状態で投入すると魚の調子を崩します。

*青水の重要性*
バイオバクテリアの立ち上げ時、青水があると立ち上げ易いと良く記載していますがなぜ青水
が重要なのか?イッシーにも協力いただき、少し解説させていただきます。
顕微鏡で撮った、藻類の画像です。この藻類が集合して水が緑色に見えるんですね。

通常、青水(藻類)は飼育水中の魚の糞等の汚れ(アンモニア等の窒素)を餌として日光が当
たる環境下で増殖します。窒素は青水(藻類)の増殖を促進する栄養物質の一つです。
青水(藻類)は光合成により、炭酸ガス(CO2)と水素イオン(H+)から炭水化物を作り酸素
(O2)を発生します。水素イオン濃度が減少するためにPHは上昇するのです。(そのため青
水はpHが高くなるのです。)

青水(藻類)は飼育水中ではバクテリアが定着する前にアンモニアが魚にとって有毒化しない
状態をつくってくれます。(よって亜硝酸や硝酸塩の発生も少ないのです。)
だから、冬眠中は水換えが不要となり魚の餌にもなり、また、急激な水温変化も緩和してくれ
ます。青水はらんちゅう飼育にとって、非常に重要なんですね。
もちろん、青水(藻類)はバクテリアやプランクトンの餌にもなっているんですよ。

アンモニアはらんギャラフォーラムのイッシーの解説 1月14日にもある通り、アンモニアが
発生した後、硝化細菌(ニトロモナス)が自然と発生しますが、この硝化細菌が発生するまで
に多少の時間がかかります。
バイオ飼育で最初の1〜2週間に成功のポインがあるのは、このアンモニアの発生が大きな
原因なのです。

日の当たらない環境下では青水ができずらいため、「バイオ飼育なじみ舟」つくりを是非お勧
めします。

2005年5月10日
水換え後10日目です。バイオシークスルは
2日に1回投入です。
水温23度

バイオ飼育する〜?から一ヶ月が経ちました。
かなりバイオ飼育水が出来上がってきた感じ
です。ここまでくると安心です。飼育水の臭み
もありません。

バイオ飼育の仔達は、段々コロコロに丸くなってきました。すごい食欲です。餌を求めて泳ぎ回っています。

バイオバクテリアは生き物です。いろんな環境(日当たり、魚の数、餌の種類)の飼育状態で変
化することがあります。
上手く行っている時は、大量の泡は発生しません。また、匂いを日々確認してください。魚の調
子もお忘れなく・・・
上記3点だけ注意してください。もしも、おかしい時は水換えしてください。その際、舟はタワシ
谷スポンジ等で洗わないでください。2日〜3日でバイオ水が立ち上がります。


2005年5月13日
選別ラッシュ等で更新が遅れてしまいました。すんまへ〜ん!
10日以降バイオ飼育水も順調でしたが、水換えをしながらバイオ飼育水を立ち上げていく方
法をご紹介した方が一番ベストと思い、今回2回目の水換えをいたしました。親魚と違い成長
期ですので、更水の刺激も必要だと思っています。(色変わりの時期まで)
第二回水換え後の初日です。(撮影前に魚
を戻し忘れました)(^_^;)

バイオバクテリアは投入しません。でも、何で
ピンボケしちゃったんだろ〜?

2005年5月14日
第二回水換え後の2日目です。

まだ、バイオバクテリアは投入しません。

2005年5月15日
第二回水換え後の3日目です。程よく飼育
水が汚れてきました。
(初期投入時はもう少し汚れが必要です)

バイオバクテリアを投入しました。数日連続投
入します。毎日画像を撮りますので数日比較し
てください。バイオ飼育なじみ舟ができていま
すので
初期投入開始時より数段バイオ飼育水の仕上
がりが早くなってきます。
<手前側に一切苔が付いていないのは、手前の部分は全く日が当たらないからです。>
この舟の場所はHONOの飼育場で一番日の当たらない場所です。(日当たり:早朝6時〜7時
半まで)日当たりの良い方はもっとスムーズだと思います。

らんちゅう飼育で魚を死なせてしまう一番の原因は水の傷みです。特に夏場の飼い込み期
は、魚を大きくするためにプラ舟サイズですと毎日のように水換えが必要です。バイオ飼育の
スタート時は下記のような心構えで使用していただいくと失敗がありません。
「安心して水換えサイクルを自分の休み(週一回)に合わせて飼育する」・・・よ
うな気持ちでスタートしてください。

失敗するパターン!

左の画像のように、綺麗に洗った新しい舟に
更水を入れ魚を入れています。この状態でバ
イオバクテリアを入れると必ずうまくいきませ
ん。逆に魚の調子を崩します。
必ず水換えの一歩手前ぐらいの汚れからスタ
ートしてください。1〜2回の水換えでベースとな
るバイオなじみ飼育舟ができあがります。そう
なればいつ水換えしても安心です。

ちなみにプラ舟らんちゅうの大橋さんは1〜2回の水換え後、6ヶ月間足し水のみ(水換え無し)
で春の品評会東西大関をつくりました。現在、水換え無し!8ヶ月目突入です。

数ヶ月水換えしない舟(プラ舟らんちゅうより)
腹付きが良くなるのも、バイオバクテリアの特徴です。腹遠くて秋には会に使えなかった魚が
東大関になりました。

2005年5月16日
第二回水換え後の4日目です。初日・2日
目・3日目と比較してくださいね。

魚も日々大きくなっていくのが判りますよ!
でも・・・・後数日で魚が見えなくなっちゃいます
ね。!魚の数現在38匹です。バイオ飼育はあ
まり薄飼いし過ぎても、バクテリアの餌となる
汚れが少な過ぎて良くありません。
また、密飼いし過ぎると大きくなりません。舟と
魚の数のバランスの感覚は皆さん各自で実感
していただくしかありませんが・・・・
バイオ飼育スタートした仔達も病気知らずで、すくすく大きくなっています。少し太みがでてきました。飼育が一番楽しい時期ですね。すごい食べっぷりです。

食べカスが浮いていますが、取り除きません。
これも、バクテリアの餌になります。

そろそろ、バイオシークスルーで病気の免疫効果が効いていると思います。
<注意>病気にならないわけではありません。
<HONOのアドバイス>
バイオ飼育は普通に飼育水が汚れていく感じです。極端な変化はありません。
このバイオ飼育水をつくっていくコツ(感覚)が皆さん伝わると良いのですが・・・
今回は暫らく水換えしませんのでバイオ水のできてくる感じを見てくださいね。
画像だけでも毎日更新します。

魚の調子がおかしいと思ったら、必ず水換えして立ち上げ直してください。その
際、くどいようですがバイオ飼育舟はタワシやスポンジで洗わないでください
ね。必ず秋までに品評会サイズのらんちゅうがつくれますよ!
おいおい!サイズだけかよ〜!(^_^;)


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