8月17日
イッシーから養生記録の続編が届きましたので紹介させていただきますね。
8月1日(火曜日)〜3日(木曜日)
塩分濃度は0.7%のまま三匹で赤虫1ブロックを一日三回与えました。研究会に連れて行く
前の餌の量の四分の一程度です。
魚達は水温計を入れても餌と間違って突付きに来ます。
相当に飢えています。赤虫は手で与えて三匹の食欲を確認します。
ヘルペスに感染していたらそろそろ食欲がなくなります。
8月4日(金曜日)
養生終了日の予定日まで後三日。その日に備えて塩分濃度を落としてゆきます。
この日は0.5%に落としました。相変わらず魚達は絶好調です。
8月5日(土曜日)
相変わらず朝の魚達は絶好調。
今日は塩分濃度を0.3%に落としました。
明日はいよいよ魚達の養生を終えて家に魚達を持ち帰る予定です。
土曜日の診察は午前中のみ冷房を切った段階での水温は24度でした。
あまりの魚達の元気さに赤虫3ブロックを午前中に与えました。
自宅の水換えをして魚達の様子をみに病院に行ったのが午後七時前。
魚達はぼーとしています。
水温は33度。待合室は西向きなのでブラインドの隙間から西日が入り、
室温も水温も急上昇したのでしょう。
夜は水温が多少低下するのとヘルペスの発病の可能性も考慮して
一晩は水を調整することなく過ごさせる事にしました。
8月6日(日曜日)
早朝6時、魚が元気なら持ち帰る予定で病院に向かいました。
そこで診た見た魚達の姿に愕然!魚達が元気じゃ無い!ヘルペスか?
水量が27Lしかないのに調子に乗って前日に餌を与えすぎたか?
水温が急上昇して魚が弱り糞を食べる事もできなかったゆえの水質の急激な悪化か?
三匹の魚をよーく観察!優等魚の弱り方が一番激しく片鰓を閉じている状態。
他の二匹は鰓には異常なし。
ヘルペスなら養生が長引いても仕方がないが鰓病やエロモナスで魚を落とす事は絶対にでき
ません。イッシーの名に賭けて!こうなったら一日で治してやる!
魚達も養生で痩せて体力も落ちています。
こんな状態の魚にはエロモナスの感染も気になります。
塩と装置だけで養生させる事が番組(HP)の趣旨でしたが、そんな事にこだわっている場合じ
ゃない!
よし!仕方が無い!禁じ手(奥の手)を使おう!
禁じ手とは、装置と0.8%の塩とエルバージュの併用です。
この組み合わせは鰓病に限らず体調を崩した魚の治療には経験上最高だと思っています。
エルバージュの使い方ですが普段はかなりアバウトな量で使っています。
この薬は光で自然分解していく為に私はメーカー推奨量より多めに使います。
メーカー推奨量は4時間薬浴で100Lあたり5グラムから10グラム。
12時間薬浴で100Lあたり1グラムから2グラムです。
今回私が使った量は27Lあたり0.8グラムです。
さて養生魚の治療ですが、糞とともに水を半分かえて0.3だった塩分濃度を0.8にあげまし
た。そこに上記のエルバージュを加えました。後は魚さん達に頑張って貰うだけです。
その日の夜。魚達は頑張ってくれていました。
かなり回復しています。
予定より一日遅れですが明日は自宅に連れて帰れそうです。
明日は月曜日で朝からクーラーでまた水温が下がってしまいます。
明日の朝に使用する為のヒーターを設置しました。
8月7日(月曜日)
期待通り魚達は絶好調になっていました。
水温計を突付きにきます。水温は28度。ヒーターの設定を30度にしました。
午前の診察を終えて魚を家に持ち帰りプラブネと装置と0.6%の塩浴でさらなる養生をさせな
がら餌の量を増やして行く予定です。
ちなみに夕方赤虫を1ブロック与えました。
8月8日(火曜日)
一回に赤虫2ブロックを朝・昼・夕方と三回与えました。
8月9日(水曜日)以降の状況
毎日餌の量を増やして行き11日には他の魚達と同じ量の餌を与えています。
夕方の餌はペレットです。12日には半分水を換えて塩分濃度を下げました。
やっとやつれた体が少しずつふっくらとしてきました。
お詫び
私の都合で皆様の参考にならない養生の姿をお見せしてしまって本当に申し訳ありませんでし
た。せめて最初からヒーターを使用してクーラーによる水温の乱高下を回避するべきでした。
今回の養生に関してのご質問等がございましたらHONOさん経由でメールを下さいね。
9月24日
HPの50万回アクセス記念プレゼントにイッシーからプレゼント魚を提供していただきました。
みんなとっても良い魚です。今年も当歳魚のできは良いですね!
イッシー装置の養生も順調ですね。
下記画像の2匹はイッシーの今年の品評会入賞魚です。<50万回アクセス記念プレゼントの
兄妹魚です>
11月16日
イッシーの今年の作出魚を紹介させていただきます。
魅力のある魚がたくさんいますね〜!
来年も楽しみです。
12月8日
イッシーから今年の飼育例を報告していただきました。それでは、ごしょうかい〜!
こんにちは イッシーです。
HONOさんから今年の飼育例をできればHPで紹介できないか?とのご依頼がありました。参
りました!実はあんまり画像を撮っていないのです。今年は当歳にかかりっぱなしで二歳、親 は殆どほったらかしでした。でも探せばありました。昨年の自家産の魚で品評会とは無縁だけ れど上身がいいので鑑賞用で大きくしたい魚がいました。プラ船で装置を使い春からずっと青 水で飼い込んでいた魚です
画像で見ても大きさの比較は出来ませんが昨年は体長約13センチで今年は18センチになっ
ています。随分太くなり体色も揚がっているのが画像から判断できると思います。
水が汚くて写りが悪くて御免なさい。でも真夏の水換え時でも当初からこの位の青水からスタ
ートしまします。
真ん中の魚は今年の産卵期を少し過ぎてから導入した来年の種雄(二歳)です。
下の魚は二年前に導入した種雄(三歳)です。二年間活躍してくれました。
来年も頑張れるかな? どちらの導入魚も一昨年と今年の日本一を取った方々の魚です。
お二人様譲って頂いてありがとうございます。どちらの魚も元気ですよ!
水換え直後の画像です。プラ船で三匹飼育です。
このまま普通に餌を与えてさらに青水を濃くしてゆきます。
奥のほうに装置がセットしてあります。装置のカーテン部分は一番上の部分のみはずして水流
を少し弱めにしています。この上に蓋をして全面にすだれをかけます。
二歳、親、当歳の種魚は夏場でも大体こんな飼育でした。
今年の冬はレイシーのサーモスタットを使い氷が張らない程度(3度ぐらいの予定)に最低水温
を維持して装置を使いながら冬眠させる予定です。
あくまでも私の始めての試みなので決して真似をしないで下さいね!
以上今年の簡単な飼育例の報告でした。
来年は二歳魚でも品評会に出品できるように頑張ります。
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